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つみきのいえ

加藤久仁生展

先日見た「浅草善哉」とも相まって。
生きること、老いること、思い出を重ねること。
つみきの家は積み上げられた家族の歴史。
思い出の海に潜る老人に、どうぞ海の水があたたかでありますように。

*八王子夢美術館
 2012年2月10日(金)~3月25日(日)

加藤久仁生展

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浅草善哉

古賀絵里子展 浅草善哉

浅草の長屋に住まう老夫婦を追った6年間の奇跡。
おじいちゃんの背中に薬を塗るおばあちゃん、おばあちゃんの煙草に手をのばすおじいちゃん。
誰かと寄り添って暮らすこと。
熾火のようなその温もりが胸に沁みる。
それだけに、最後に残された無人の部屋が、なんとも切ない。

*Emon Photo Gallery
 2012年1月20日(金)~2月20日(月)
 http://kogaeriko.com/

浅草善哉

画狂人

画狂人 上村一夫展「狂人関係 - 北斎に最も近づいた漫画家」

*GAoh!  
 2010年11月2日(火)~11月21日(日)

自分を縛るもの自分を解き放つもの

ジョン・ルーリー ドローイング展 You Are Here

*ワタリウム美術館
 2010年1月30日(土)~5月16日(日)


頭ではわかっている。こんなことではいけないと。それでも手のつけようがないほど思考と感情が乖離。嵐が吹き荒れ理性の堤防をあっけなく突破し人を傷付け自分を蔑む。そうして行きつくところはいつも同じ堂堂堂堂堂巡り。
ぎりぎりと、希望と絶望の淵をぎりぎりと、ジョン・ルーリーのドローイング展を見に行く。こんな絵を描くんだねジョン・ルーリーは。チャーミングで毒気があって自由で、なによりこの色彩。ああこれはジョン・ルーリーの鼻歌だ。鼻歌を歌いながら描くんじゃなくってこれは鼻歌そのものだ。ふっと浮かんだイメージがそのまま絵筆に伝わったかのような鼻歌だ。鼻歌だ鼻歌だふふふふん。
真っ赤な口が語りかける。You Are Here。あなたはここにいる。わたしはここにいる。これまで辿った赤く曲がりくねった道。あなたもわたしもその道を経て今ここにいる。

帰り道、久しぶりにカメラを取り出した。ほれぼれするような初夏の陽射し。昨日までは白黒の世界に生きていたのか。鮮烈な色彩が目に飛び込んできて、強い色に向けてばしゃばしゃシャッターを押す。つやつやした新緑の樹々、作り物のようなゼラニウム、ホープ軒の看板、遠い空遠い雲。
すこしだけ、自由になった気がした。なにも知らない自由とは違う。まだまだ。明日は鼻歌を歌おう。




木版画の詩人

古今東西を遊ぶ 川上澄生 木版画の世界

*世田谷美術館
 2010年3月13日(土)~5月9日(日)

川上澄生木版画の世界


昨年、古本屋で偶然出会った川上澄生の作品と世田谷美術館で対面。

若い頃の細くて悩ましげで緻密なタッチが、年月を経てどんどん大胆に、愉快な線になっていく様が見てとれます。自分の指先から木版画が生まれるのが楽しくて楽しくて仕方ないという喜びが作品から伝わってくるような。そして飽くことなき文明開化と南蛮への憧憬。


 今の僕には好い景色は好い景色であるが絵にならないのです。
 僕にとつては好い景色よりも人間の住んで居る街の中の景色の方が絵になるのであつて、
 僕自身は田舎に住んで居るが結局都会から離れられない人間のやうです。
 然し今は都会風景よりもやはり明治文化や南蛮文化の方が僕の心の中に巣を食つて居るのです。


川上澄生は、木版画を一枚の絵として生むだけでなく本という形に綴じるのも好きだと、何冊もの私刊本を出しました。本の形にまとめられた木版画は一個の詩、ストーリー、いやおはなしと言ったほうがしっくりくるかしら、を語りだし、添えられた文章もあわせてうふふと微笑んでしまうようなものばかり。


 Instructorは學校の先生
 實は私はへつぽこ先生
 私の履歴も變てこだ
 給仕人だの居候
 鮭罐詰製造人夫
 看板の圖案描き
 羅紗問屋の番頭
 それから學校の先生だ


一教員として市井に暮らし、ルソーを心の師父と仰いで、黙々と版木を刻みつづけた川上澄生。その生涯と作品にぜひ触れてみてください。おすすめです。

陸のなかまたち

大哺乳類展-陸のなかまたち

*国立科学博物館
 2010年3月13日(土)~6月13日(日)

上野の薮蕎麦で山菜天せいろをたいらげ長谷川等伯展へ向かったところ、一時間待ちの大行列。腹をなでなで回れ右、今日から始まった「大哺乳類展-陸のなかまたち」へ。

この進路変更が大当たり。
メダカほどの小さなネズミも、襲われたらひとたまりもない巨体の熊も、とうに姿を消したご先祖さまも、現存する動物も、すべて哺乳類哺乳類哺乳類の列。
装飾的に発達した顔の骨になんじゃこりゃあとのけぞり、力強く美しい角を頭に抱いた剥製にうっとりし、ホルマリン漬けの象の鼻にぞーっとし、リスのウンチに顔を寄せてくんくん匂い、いやいや愉しいったら。

シートン動物記のシートンコーナーもあって、小学生の頃読んだオオカミ王ロボや銀ギツネ物語を懐かしく思い出した。伝書鳩アルノーの話が好きだったなあ。若い頃のシートンは画家を目指していたそうで、本の挿絵もシートンの手によるものだったことを初めて知る。

夏には「大哺乳類展-海のなかまたち」も開催されるとのこと。大阪市立自然史博物館のナガスケさんが上京してきてくれないかなあ。

ブルーな女たち

上村一夫原画展『ブルーな女たち』

*GALLERY AND CAFE BAR クラインブルー
 2009年10月13日(火)~10月25日(日)
 http://www.kamimurakazuo.com/works/others/others/post_28.html
 

もしもこんな眼差しだったなら、見たくないもの見えなくてもいいものまで全て見通してしまいそうだ。そして全て見えてしまうことに耐えられなくて、わたしはきっと、我が手で我が目をくりぬくだろう。それでも、月の光のように冴え冴えとしたこんな眼差しになれたならと、心のどこかで願ってしまう。
神保町のカフェにて。

嵐を呼ぶ蛙

澤田賢(構想図)展示会

*GINZA 静鹿ギャラリー
 2009年10月1日(木)~8日(木) 最終日は16:00まで
 http://www.seika-ginza.com/exhibition/091001/index.html


嵐が近付きソワソワ気分。ぽつぽつ降る雨をかいくぐり、銀座一丁目に建つ奥野ビルの黄色い手動扉エレベーターに乗る。

小さなギャラリーの中は、ありそでなさそでなさそでありそな澤田賢さんの構想図で埋め尽くされていた。銅版画を思わせる繊細な線で描かれた虫や魚や動物型の古風なメカたち。ジュール・ベルヌの小説に登場しそうな雰囲気。
ムチムチの蛙型気球から釣り糸を垂れる紳士の図に思わず笑みがこぼれてしまったわたしに、好きなものを描いているとついつい釣り方面にいっちゃうんですよねえとサワケンさん。以前拝見したグループ展では、たしか筆軸を利用した自作の釣り竿を披露してらっしゃったっけ。

そのほかにも蛙型自動車とか蛙型窓拭きゴンドラとか。蛙率、すこぶる高し。
この台風もきっと蛙が呼んだのだ。嵐の中を蛙型メカがゲコゲコおおはしゃぎに駆け抜けたら!実物大の蛙型メカ、見てみたいなあ。乗りたいなあ。いやいや、操縦したいなあ!

展示は明日まで。嵐も午後には過ぎ去りそうです。

月と兎と男と女

芳年 ―「風俗三十二相」と「月百姿」―

*太田記念美術館
 前期:2009年5月1日(金)~26日(火)

芳年


国芳の次は弟子の月岡(大蘇)芳年。
芳年晩年の代表作「風俗三十二相」「月百姿」を、前期・後期で全て見せてしまいましょうというこの企画。あちらで1枚、こちらで2枚と少しずつ見ていた両シリーズがどどんと一堂に。
芳年というと血みどろ絵で有名ですが、その興味と筆の赴くところは実に多岐にわたっていたんだなあと実感します。

後期は2009年6月2日(火)から26日(金)まで。
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H210506%20yoshitoshi.html

みかけ八こ八ゐが

国芳国芳と連呼していたら、友達からこんなのはどう?とのメッセージ。

みんながもってるエロ画像でこれ再現できないかな??

みかけ八
歌川国芳「みかけ八こ八ゐがとんだいゝ人だ」


どう再現されたかはリンク先を各自見るべし。
もう朝っぱらから茶吹きましたよ!
“エロ画像で”ってところが実にアホらしくてよいです。

これね、いきなり出来上がりを見たらふーんで終わったと思うんですよ。結構処理が力づくだし眉ないし。でも、次第に形になっていく様子を見ると笑いがこみあげてきて。あの髷…(笑)
バトルコラージュファイターさんたちなら、どう料理したかしらん。

教えてくれてありがとう。とんだゑろゐ人だ。
 
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