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こんな陽気で乱歩とは

■三宅坂で乱歩。

いきなりの夏日。江戸川乱歩的な落語の会には不釣り合いなほどまぶしい日射しの中、三宅坂へ。
昨年「江戸川乱歩と大衆の二十世紀展」の一環として池袋演芸場で行われた乱歩新作落語に引き続く今日の会。池袋には行けなかったので、初めて聴く噺ばかり。

それぞれがそれぞれに乱歩作品を料理している。
心理試験を噺の中にうまくはめこんだ扇治師。ほぼ原作通りの語りに徹した馬桜師。歌武蔵師は白鳥作の人間椅子。途中で何度も、このくすぐりは白鳥ですからっ、と叫んでいた。演ってて非常に恥ずかしいらしい。
そして、喬太郎師の赤い部屋。数ある乱歩作品の中からこれを選んだというのが、興味深い。陰鬱に響く声、丸めた背中、底無し沼を覗き込むようなどろんとした目つき。喬太郎師の周囲に闇が拡がり、外の陽気を忘れる。
円丈師は、うーん不戦敗。


*国立演芸場

 三遊亭時松  「子ほめ」
 入船亭扇治  「心理試験」
 鈴々舎馬桜  「人でなしの恋」+踊り
 三遊亭歌武蔵 「人間椅子」
  -仲入り-
 柳家喬太郎  「赤い部屋」
 三遊亭円丈  「夢一夜」
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鶴瓶噺

■鶴瓶噺2005

笑福亭鶴瓶が自分の身の回りのできごとをノンストップで話す鶴瓶噺2005。
結構話が飛ぶし、別に大した話でもないようなことも多いのだけれど、鶴瓶のあのしゃべりで聴くと涙が出てくるほどおかしい。常に「何か面白いことはないか」とアンテナを張りめぐらしているのでしょう。

後半は芝居仕立てでお母さんの思い出。やっぱり男の子にとって母親というのは特別な存在なんですかねえ。


*青山円形劇場

桃白鳥

■第107回ミックス寄席 桃白鳥

自称落語界の石原裕次郎、昔昔亭桃太郎初体験。
客席からは、待ってました赤塚不二夫!と声がかかる。せっかく今日は古典をやろうとしてんのに、しかもCD出すんで録音してんのに赤塚不二夫って気分でねえな・・・とぼやきつつ寝床。仲入り後は師匠柳昇の悪口(本人曰く「愛はない」)から、歌舞伎や文楽をだらだらとけなし、落語界への愚痴まで。

話がすすんでるんだかすすんでいないんだか、この独特のペースは散々悪態ついてみせた柳昇の影響か。たまんないですね、このだら~んとした感じ。
共演の白鳥が、食べた団子戻してもう一回串にさしたり蜜を壺ごと一気飲みしたりのハイパーテンション落語なだけに、ちょうどいいバランスでした。

プログラムにも書いてあったけど、客席の反応が桃太郎ファンと白鳥ファンにわかれていて面白かった。柳昇師匠が言ったという落語家の敵は落語家という言葉は、ある意味正しい。


*お江戸日本橋亭
 
 三遊亭白鳥  「初天神」
 昔昔亭桃太郎 「寝床」
  -仲入り-
 昔昔亭桃太郎 「春風亭柳昇物語」
 三遊亭白鳥  「任侠流山動物園」

黒蜥蜴

原作:江戸川乱歩、脚色:三島由紀夫、演出・主演:美輪明宏。
乱歩が描く夜と悪の蠢く世界。三島が施した華麗な装飾。美輪明宏の妖艶さと存在感。
己の美学を貫き通した3人の美意識の結集。

幕が上がり美輪明宏が登場すると、場内に香水の香りが漂ってくる。
70歳近いとは思えないしなやかな身のこなしで、ドレスの裾さばきや指先の表情まで、すべて計算されつくした黒蜥蜴の動き。そして、独特の震えるような、しかし張りのある声で、詩的な台詞がすべり出す。
対する明智小五郎役は高嶋政宏。初めは違和感を感じたが、幕がすすむにつれて、大仰な自信あふれた態度で黒蜥蜴に立ち向かう姿が様になっていく。

ラスト、ゆるやかなカーブを描いた金色の階段で抱き合う明智と黒蜥蜴。ウエディングドレスのように裾をひきずる美輪の白い衣装が輝くばかりに美しい。


*黒蜥蜴 ル・テアトル銀座

市馬落語集

■市馬落語集

仕事を早々に片付けお江戸日本橋亭へ。年齢層高めのお客さんで狭い場内はいっぱい。

菊六さんの前座らしい元気な一席の後、お待ちかねの市馬師登場。
寄席で何度か見て、一度ゆっくりと聴きたいと思っていたのだ。
まずは、今ではほとんど演る人がいないという「碁泥」。本人も、演る人がいないというのもわかりますね大変地味なお噺で、と言っていた通り、特に盛り上がるところもなく淡々とすすむ。起伏が乏しいからこそ、碁に夢中になっている二人の何気ないやり取りが、妙におかしい。
仲入り後は「花見の仇討ち」。市馬師の温かみのある声とテンポのいい語り口で聴くと、満開の桜の下、止めに入るはずの六部が現れずふうふう言いながら仇討ち芝居を続ける主人公たちと彼らを取り囲む野次馬の群れが、ざわざわと感じられるよう。

今日の雨で桜も終わり。気負いなく安心して噺を楽しめた、今年最後の花見となりました。


*お江戸日本橋亭

 古今亭菊六 「転失気」
 柳亭市馬  「碁泥」
  -仲入り-
 柳亭市馬  「花見の仇討ち」

SWA 春の陣

■SWAクリエイティブツアーvol.3

林家彦いち、三遊亭白鳥、神田山陽、春風亭昇太、柳家喬太郎の5人の落語家と講談師が立ち上げた創作話芸アソシエーション<SWA>。
今日は昼夜2回公演の日。電話予約のときに内容は同じですよと言われたものの、前回チケットが取れなかった恨みを果たしてくれようと、昼夜とも行くことに。

今回は「同窓会」というお題のもと5人が新作を披露。簡単に内容。

彦いち  上野動物園のパンダがあの大名跡カンカンを襲名するという噂に動物たちは騒然。パンダウサギが抗議に出向くが、おまえもパンダの名前で食っているんだろうと一蹴され、というタイムリーなお話。

山陽   いじめられっ子だった浅野君が同窓会にリムジンで現れる。成功したのはみんなのおかげと、自分の人生の転機となった出来事を語る。それは、小学生のときに主役を演じることになった「はだかの王様」。役のことでいじめっ子の上野君に給食時間にからかわれ、先割れスプーンで切りかかった浅野君はそのま気を失い・・・。

喬太郎  久しぶりに実家に帰り旧友たちと思い出話。逃げ場のない路地ですれ違いざま「そんな格好していると風邪引くぞ」という半袖・半ズボンのおじさんがいたという話で盛り上がる。父親の遺品を整理しているうちに、そのおじさんの正体が明らかに。

昇太   小学生の頃はもてもてだったまさひろは、今では何をやってもダメな会社員。その会社も首になり久しぶりに同窓会に出席すると、同級生たちは皆卒業文集に書いた将来の夢を実現している。自分の書いた将来の夢は・・・。

白鳥   元相撲取りの父親が持病の腰痛を悪化させて寝込んでしまい、替わりに居酒屋に立ったタカオ。お客さんから父親の相撲取り時代の話を聞いているところへ、いつもタカオをいじめる太郎がやってきて・・・。

裸で客席を練り歩いたり、座布団を飛ばしたり、中入りなしの大熱演。
一番興味深かったのは、昼の部でネタおろしした話を、夜の部で早速話の構成や演じ方を変えていたところ。彦いち師の噺は今誰がしゃべっているのかがわかりにくく、特に後半とっちらかった印象があったが、夜の部では随分すっきりとまとまっていた。喬太郎師は昼にはなかった父親の13回忌という設定を持ってきて父親への思いをより強いものにしていた。山陽師は「キラー?」「上野はこうずけと読むのではないのか!?」の部分が夜の部では抜けていてちょっと残念。白鳥師は昼の部でダメ出しされた回転落ちを変更。

こうやって演じるたびに客席の反応を見ながら話を練り、アドリブを重ね、ひとつの作品をつくりあげていくんだなあ。次もがんばってチケットを取らねば。


*明治安田生命ホール

 林家彦いち 「真夜中の襲名」
 神田山陽  「はだかの王様」
 柳家喬太郎 「路地裏の伝説」
 春風亭昇太 「遠い記憶」
 三遊亭白鳥 「奇跡の上手投げ」
 
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