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師弟関係

■喬太郎跳ねる 其の八

去年「子別れ」を聴いてからもう一年。早い。
喬太郎の新作中、へんな女のオンパレード。ビーナス、マリリン、メアリー。
彫駒ってこんないいオヤジ、いい師匠だったっけ。
微妙な思いが胸をうずまく。長講50分。


*お江戸日本橋亭  18:00~

 柳家喬太郎 「派出所ビーナス」
 柳家喬之進 「短命」
 柳家喬太郎 「彫師マリリン」
  ~仲入り~
 柳家喬太郎 「諜報員メアリー」
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舌の記憶

久しぶりの故郷は、雨上がりの緑が目に鮮やかだった。東京とは日射しの強さがちがう。

市の中心部からすこし離れたところにある実家周辺の変わりように、改めて驚く。
裏の空き地に家がたったとか、近所に新しい店ができたといったレベルのものではなく、街並みそのものが変貌している。
夏になると朝顔が咲き乱れていた未舗装の細い道が4車線道路になり、木苺をとった小学校の裏山がまるごとなくなって住宅地に姿を変え、大淀川に新しい橋が架かり、ああ気分は浦島太郎。
なんてことを言うとあんたがたまーにしか帰ってこんからやわーと小言をくらいそうだ。

重乃井の釜あげうどん、ぐんけいで地鶏のもも焼きや手羽、砂ずりの刺身、入船の鰻と呉汁、大海で鯛の刺身に伊勢海老の味噌汁、みやちくで宮崎牛と海鮮の鉄板焼き、おぐら瀬頭店でチャンポン、母親の作る味噌汁と糠漬け、焼酎十数種類・・・。
宮崎の幸を腹一杯におさめ、帰りの空港へ向かう途中、山形屋に立ち寄った。

地下の食料品売場の片隅で、長年饅頭を作り続ける一台のマシン。
子供の頃、母親が買い物をしている間、機械がかたんかたんと饅頭を作る様子を飽きもせずに見ていた。
丸い金属の型に生地と餡がおとされ、ゆっくりと回転する鉄板の上で焼かれていく。
一周するとひっくり返され反対側、最後に○に岩の文字の焼き印がじゅっと押される。
その日は残念なことに、機械は動いていなかった。お客さんが少なくて休憩中だったのかもしれない。20個入り840円。

東京に着き、バスの中で早速ひとくち。まだほんわりとあたたかく、経木に包まれていた饅頭からはかすかに木の香り。
ホットケーキのようなやわらかい生地に上品な白餡が口にひろがると郷愁に誘われる。
戻ってきたばかりだというのに。
親不孝ものにはなつかしくも少々胸が痛む味がした。

まんぞく、まんぞく

■立川志の輔独演会

志の輔の落語は安心感がある。いつ聴いても、いい芸に触れられるという安心感。
そこがかえって、わたしにとってはなかなか足を運ばない一因になっているかも。行けば満足することはわかっているんだけれど、平均95点の優等生の落語より、三振か悪球打ちの場外ホームラン、男岩城のようなムラのある落語に賭けてしまうんですわ、花子はん。

それにしてもたった一人でこれだけの大会場を満杯にし、さらに満足させるっていうのは並大抵のことではない。さすがだと思う。

志の八さんはなかなかの声。
志の輔の古典はそういえば初めてだ。あの、美声とは言えないダミ声の遊女が、なんとも可愛い。

終演後、お誘いいただいた方と軽く飲みつつ、落語やプロレスの話など。引き出しの多い人とお話させてもらうのは、たいへん楽しい。


*中野ZERO 大ホール  19:00~

 立川志の八 「出来心」
 立川志の輔 「バスストップ」
  ~仲入り~
 立川志の輔 「紺屋高尾」

雨のなかの

■SWAクリエイティブツアー

テーマは雨。
雨が必須条件の喬太郎と昇太の噺と、たまたま雨降ってました~ぐらいの彦いちと白鳥の噺。
噺を作るアプローチの違いを見たような。

それにしても、喬太郎の演じる女性って80年代?


*なかのZERO小ホール  19:00~
柳家喬太郎 「軒下のプロローグ」  
春風亭昇太 「空に願いを」     
林家彦いち 「水たまりのピン」   
三遊亭白鳥 「雨のベルサイユ」   

おでん、軍歌、目玉

■第17回 東京DE桂都丸の落語を聞く会

感想は後日。

*千代田区立内幸町ホール  19:00~
 桂吉坊 「宿屋町」
 桂都丸 「時の氏神」
  ~仲入り~
 川柳川柳「ガーコン」
 桂都丸 「景清」

世に楽しみの種は尽きまじ

■五月大歌舞伎 夜の部

雨のみゆき通りをぴたぴたと新橋演舞場、五月大歌舞伎へ。お目当ては中村吉右衛門宙乗りにてつづら抜け相勤め申し候の「石川五右衛門」。

公卿から奪った勅書を利用して大仕事をたくらむ五右衛門の初登場場面。
勅使に化けて供を従え花道で、にたり。無言の存在感。
その後偽物であることが露見し姿をくらます五右衛門。宙に浮いた葛籠がぱっと割れ、中から現れた五右衛門がふんわりふわりと空中を泳ぐ。
南禅寺ともども絶景かな絶景かな。

中幕は中村福助が踊る「京鹿子娘道成寺」。首から肩にかけての線、なめらかな腕の動きにうっとり。あの指先を盗みたい。

「吉祥院お土砂」はたいへん明るい喜劇。吉右衛門演ずる紅屋長兵衛が、人にかけると誰でもくにゃくにゃになってしまうというお土砂と一緒にこれでもかと笑いをふりまく。
「チッチキチー」や「武勇伝」まで出てきたのにはさすがにびっくりしたけれど、そのサービス精神に脱帽。

舞台は一転「火の見櫓」。雪景色に八百屋お七の恋の炎が燃えさかる。市川亀治郎扮するお七の愛らしいこと。
人形浄瑠璃のように演じられる人形ぶり、制限された動きや表情にお七の抑えきれない想いがなおのこと滲み出る。

歌舞伎初心者の自分には大満足の夜。
久しぶりに会う友と、サングリア片手に腸詰めやスペイン風オムレツ、着物や三味線の話でさらに満腹。


*新橋演舞場  16:30~
「増補双紋巴 石川五右衛門」
「京鹿子娘道成寺」
「松竹梅湯島掛額」
 
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