スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

翫右衛門もさぞかし

■前進座寄席 梅雨祓落語競演

*前進座

 春風亭朝之助「牛ほめ」
 三遊亭白鳥 「おばさん部隊」
 柳亭市馬  「片棒」
  ~仲入り~
 柳家喬太郎 「お菊の皿」
 春風亭昇太 「時そば」
スポンサーサイト

光るWAZAOGI

■第1回WAZAOGI落語会

充実。最初から最後まで沸きっぱなし。
落語初体験の友人も、楽しんでくれた様子。
今後の落語会も期待大。


*国立演芸場  18:15~

 桃月庵白酒 「壷算」
 昔昔亭桃太郎「結婚相談所」
 柳亭市馬  「七段目」
  ~仲入り~
 柳家喬太郎 「一日署長」
 三遊亭円丈 「夢一夜」

デンジャラス×ミステリアス

■三遊亭白鳥×柳家喬太郎二人会

今夜のテーマは「ワル」。

まずはミステリアス喬太郎。 牡丹灯籠「本郷刀屋~飯島討ち」。
酔った浪人者に言いがかりをつけられても、ぐっとこらえる様。
押さえていた怒りが、紋服に痰を吐きかけられたことで一挙にこみ上げ酔漢を袈裟斬りにする流れ。
また孝助にわざと討たれた平左衛門が、自分が父の仇であることを告げ孝助を逃がす場面。
その緊迫感たるや。会場の空気が見えない一点に向かってしゅうっと吸い込まれていき、真空状態になったかのよう。そして、会場中を息もつけなくしておいて、張りつめた緊迫感をふっと
やわらげるタイミングの絶妙さ。
緊張と緩和。噺に、喬太郎に、引き込まれずにはいられない。

仲入り後はゲストのナギプロ・パーティ。言葉やシチュエーションの
たたみかけの面白さ。小さなひずみがだんだん大きくなっていく。
ね、アダチさん。

デンジャラス白鳥は、大師匠円生も得意とした「死神」。さすがご一門って、普通の「死神」になるわけがない。
いきなり「サチコ・・・」で始まり、病人を治す呪文は「ミーちゃんケイちゃん叶姉妹、おっぱいムチムチ見ちゃいや~ん」。
元の噺と大きく違うのが共犯者の存在。犯罪の陰に女あり。
白鳥の女性観が垣間見えたような気も。

いつも着地点の見えないラストは、創世記からキリストの誕生へと新ダ・ヴィンチ・コードが展開。以前聴いた白鳥の落語で「舟徳」と「十戒」が融合したものがあったが、それをはるかに凌ぐスケールのでかさ。
大風呂敷をひろげているようで緻密な伏線がはってあったり、変化球や悪球ばかりと思っていたら真ん中ずばりのストレートがきたり。
緊張感のかけらもないが、白鳥の落語は実に油断がならない。
それでいて大笑いさせられる、希有な存在。

二人のつくりだす世界にすっかり翻弄され、酔いつぶれてしまったよ。


*練馬文化センター  19:00~

 柳家喬太郎「牡丹灯籠-本郷刀屋~飯島討ち」
  ~仲入り~
 ナギプロ・パーティ
 三遊亭白鳥「死神~新ダ・ヴィンチ・コード」

1


すべての嘆きは自分のためのものだ。

 ―『死者との誓い』ローレンス・ブロック 田口俊樹訳

0

久しぶりに本に埋もれる日々。
ひょいと出会った言葉に胸を突かれたり突かれなかったり。
そんな言葉の欠片をここに刻んでいこうと思います。

冷や水

■夕刊フジ平成特選寄席 第3回


*赤坂区民センター  19:00~

 立川志らら 「子ほめ」
 柳家三三  「だくだく」
 立川志らく 「小言幸兵衛」
  ~仲入り~
 古今亭菊之丞「棒鱈」
 柳家喬太郎 「ぺたりこん」

本棚

本が増えていく。どんどんどんどん増えていく。
床や本棚の隙間を埋め尽くす勢いで増えていく。
こんなに買ったっけと頭をひねるくらい増えていく。
夜中に細胞分裂してんじゃないかと思うくらい増えていく。

とうとう新しい本棚を買った。
腰高窓の下しか置く場所がないので普通の半分の高さの本棚を買った。
窓の下にぴったりとおさまった。

本を並べていく。どんどんどんどん並べていく。
床や本棚の隙間を埋め尽くしていた本を並べていく。
こんなの買ってたっけと忘れていた本を並べていく。
昼の光に舞うほこりにむせながら並べていく。

最近増殖している明治時代関係の本のコーナーをつくった。
床に積み上げていた百鬼園先生の本がようやく本棚におさまった。
古本屋で買って未開封のままだったポーのカセットブックを発掘した。
(江守徹朗読の「黒猫」と佐藤慶朗読の「モルグ街の殺人」、恐そ~)

本を並べるのは楽しい時間。あっちにやったりこっちにやったり。
揃った背表紙の列を眺めながら、ひとり頬をゆるめてほくそ笑む。
ふふふ。まだうまっていない棚がある。
ふふふ。

金魚たらし

京琳派 神坂雪佳展 ~宗達、光琳から雪佳へ~

*日本橋高島屋8階ホール
 平成18年5月24日(水)~6月5日(月)

神坂雪佳展

金魚がこっちを見つめている。口をぱくぱく、ひれがゆらゆら、今にも動き出しそうな金魚のポスターに心惹かれて日本橋へ。

神坂雪佳という人を初めて知った。明治から昭和にかけて活躍した琳派の継承者にして近代デザインの先駆者。絵画だけでなく染織、漆器、陶芸、室内装飾、造園と幅広く才能を発揮し、多大な業績を残したものの、戦後、忘れ去られた存在だったらしい。
ふんわりやわらかな色彩と抑えた線、そして大胆な構図の絵の数々。四季の草花が画面いっぱいクローズアップで描かれたり、一双の屏風の右隻は下部で、左隻は上部でトリミングされていたり。「たらし込み」という絵具の自然なにじみを利用した技法が、木肌や岩肌の質感を高めている。
お目当ての金魚は、掛け軸の上の方にぽわんと浮かび、表装は葭簀にお見立て。うちの床の間に飾りたい~って、床の間ないけど。水や波をシンプルに図案化した「海路」は、100年も時を経ているとは思えない新鮮なデザイン。こんな意匠の着物が欲しい。

また、雪佳が影響を受けたという中村芳中の作品も、一目見て好きになってしまった。まるい。絵も、署名の字もまるっこい。波に千鳥のまるく愛らしいこと。雪佳以上にたらし込みを駆使して描かれた草花図は、たいへん伸びやかであたたかい雰囲気。

忘れられていた雪佳が注目されるようになったのは、近年、海外での評価が高まったためだそうだ。浮世絵なんかと一緒ですね。その雪佳は、明治34年(1901年)35歳のときに半年間ヨーロッパに滞在。アール・ヌーヴォーを中心とした美術工芸運動を体験し、日本の装飾意匠の影響力を再認識したとのこと。
自国のものをきちんと評価し受け継いでいくことの大切さを、金魚があらためて教えてくれた次第。
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。