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起点

次のお稽古から「松の緑」。
“松の緑に始まり松の緑に終わる”とも言われる長唄の基本的な曲。
難しい手もなくテンポもゆっくりとした単純な曲だけに、間の取り方が難しい。

ようやく長唄のスタートラインに立ちました。
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木曜日だった男

日曜日から土曜日まで、七曜の男たちのマッドティパーティ。

タイトルが秀逸。The Man Who Was Thursday。
俺が木曜日だった頃。わかるかなあ、わかんねえだろうなあ。イエーイ。


木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)
(2008/05/13)
チェスタトン


自覚的に能動的に

プロレス・格闘技ブログの第一人者『別冊・プロレス昭和異人伝』のshingolさんが、オリジナルグッズの販売を始められました。デザインを手掛けたのは、なんと!我が家の絵描きTAIZANです。

「泰山/TAIZAN」×「プロレス昭和異人伝」のコラボレーションTシャツ

正直に言いましてわたしはプロレスを全く知りませんでした。TAIZANに、ねえねえなんでみんなワン、ツー、スリーのスリーでぴょんと跳ねるの?などと聞いたりしたものです。幾度かプロレス会場に足を運びましたが、わたしが見に行った団体は全てつぶれるという縁起の悪さを誇っています。長州さんの背中が好きです。

そんなこんなで(どんなこんなだ?)、TAIZAN経由で「別冊・プロレス昭和異人伝」も時おり拝読しておりました。圧倒的な強さとそれ故の優しさを文章から感じました。
shingolさんがグッズに込めたプロレスへの願いを、TAIZANのデザインで少しでも皆様に伝えることができれば幸いです。

この夏は能動性Tシャツで街を闊歩しませんか。

月と兎と男と女

芳年 ―「風俗三十二相」と「月百姿」―

*太田記念美術館
 前期:2009年5月1日(金)~26日(火)

芳年


国芳の次は弟子の月岡(大蘇)芳年。
芳年晩年の代表作「風俗三十二相」「月百姿」を、前期・後期で全て見せてしまいましょうというこの企画。あちらで1枚、こちらで2枚と少しずつ見ていた両シリーズがどどんと一堂に。
芳年というと血みどろ絵で有名ですが、その興味と筆の赴くところは実に多岐にわたっていたんだなあと実感します。

後期は2009年6月2日(火)から26日(金)まで。
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H210506%20yoshitoshi.html

みかけ八こ八ゐが

国芳国芳と連呼していたら、友達からこんなのはどう?とのメッセージ。

みんながもってるエロ画像でこれ再現できないかな??

みかけ八
歌川国芳「みかけ八こ八ゐがとんだいゝ人だ」


どう再現されたかはリンク先を各自見るべし。
もう朝っぱらから茶吹きましたよ!
“エロ画像で”ってところが実にアホらしくてよいです。

これね、いきなり出来上がりを見たらふーんで終わったと思うんですよ。結構処理が力づくだし眉ないし。でも、次第に形になっていく様子を見ると笑いがこみあげてきて。あの髷…(笑)
バトルコラージュファイターさんたちなら、どう料理したかしらん。

教えてくれてありがとう。とんだゑろゐ人だ。

どこからともなく

何年も思い出すこともなかった曲が、突然耳の奥で鳴りだすことってありませんか。
汗ばむ陽気のせいか、お昼に食べた豚肉のせいか、それとも空にすっと筆を走らせたような飛行機雲を見たからか。
きっかけわからぬままいつ果てるのか知れぬまま、繰り返し繰り返し。
次第に近付いてくるような突き上げるような音が、繰り返し繰り返し。





Here Come the Warm Jets / Brian Eno(1973)

渦巻き

夕飯作りの最中に皿を落として割ってしまった。
乳白の釉薬に薄墨色で大きな渦巻きが描かれた陶器の大皿。気に入っていただけにショック。
自分の不注意は重々承知、形あるものはいつか壊れるなんてありふれた言葉はこんなとき何の慰めにもなりゃしない。うぅ。

その上悪いことは重なるもので、皿の落下地点には糠床が。かめを直撃、蓋まっぷたつ。ショック・ショック・タイムショック。気分はぐるぐる渦を巻く。
本体が割れなかったのが不幸中の幸い。びっくりしたねえ蓋割れちゃったねえと涙目で乳酸菌に話しかけながら糠床を混ぜて布巾をかける。
どこかに蓋だけ売っていないものかしらん。

いずれがアヤメかカキツバタ

誕生日に会社のねえさまがロテスリーレカンでお昼をごちそうしてくれたお返しに、今日はねえさまの誕生日祝い。
お誘いしたのはジャッジョーロ銀座
フィレンチェの世界最古の薬局サンタ・マリア・ノヴェッラ(レクター博士御用達)の自然治癒や予防医学という思想をベースにしたリストランテだそう。
健康のためなら死んでもいいというねえさまにぴったりではないか。

扉を開けるとお香のいい香りがふわり漂ってくる。
サラダとパスタのランチでお祝い。
お皿に山盛りの15種のハーブサラダ。噛むたびに違うハーブの味が口の中に広がって新鮮な驚き。苺やブルーベリーが入っていて味も見た目もよいアクセント。
2種類から選べるパスタはじゃがいものニョッキを。
ニョッキは意外と軽い食感で、青唐辛子と豚肉のソーセージのソースがぴりりとからんで美味。フォカッチャでソースまで拭って完食。
食後にスパイシーなハーブティ。身体の芯がぽかぽかしてくる。

たまにはこんなランチもいいわねえと、普段、炊飯試験の残りでお昼を済ませる我々はすっかりマダームな気分。といってもそこは会社員のお昼休み。ドルチェは時間がなくてあきらめ、ハーブティーも時計を睨みながら一気飲みだったけれど(笑
いつもお世話になっているねえさまがおいしいおいしいと喜んでくれたのが、何よりうれしい。

夢幻泡影

風太郎が生んだ数多くの忍法の中でも最も美しく最も異様なものの一つに、真田の女忍者お由比が放つ忍法「夢幻泡影」がある。

「美しい銀灰の泡は、かぎりなく女陰から盛りあがり、風にとぶ。風のなかにそれはちぎれて、一つずつ子宮のかたちにふくれあがり、幾十幾百となくもつれあい、薄明に蒼い虹をまわしつつ、音もなく野面をながれた。それと黒鍬者が相ふれたとみるまに、彼らはその巨大な泡につつまれ、泡のなかで、首をおりまげ、手足をぎゅっとちぢめてうごかなくなってしまう。まるで、子宮の中の胎児そっくりに。」

屈強な男たちが我先に泡の中へ突き進んでいく。母の胎内へ、原始の海へと帰ろうとする本能をどうることもできないように。
そして胎児のような姿のまま意識を失った男たちは、揺り起こされるや「おぎゃあ」「おぎゃあ」と泣き声をあげ、太い指をちゅうちゅうと無心に吸うのだ。はいはいからよちよちよち歩き、あどけない片言のおしゃべりへと進む数日を過ごした後、ようやく知能、運動機能が回復するもその間の記憶は完全に失われている。漠然とした怖れと安らぎの感覚だけが刻み込まれて。

敵を仕留めるわけでなく、操るわけでもなく、暗くてあたたかい子宮へ戻してしまうこの術にかかりたかったのは、風太郎本人ではなかろうか。
夢のような幻のような泡のような影のような、母性の無限抱擁に抱かれたかったのではなかろうか。


くノ一忍法帖 (角川文庫 緑 356-1)くノ一忍法帖 (角川文庫 緑 356-1)
(1973/11)
山田 風太郎


母なる家

「山田風太郎が見た日本 未公開日記が語る戦後60年」の再放送を見る。
列外者の記録が連なる。

作家になってから建てた終の棲家の屋根が、今も残る風太郎の生家の屋根にそっくりだ。
風太郎14歳の時に亡くなった母との思い出が詰まっているであろう故郷の家の大きな三角屋根にそっくりだ。

ベルギーから里帰り

浮世絵 ベルギーロイヤルコレクション展

*日本橋高島屋8階ホール
 2009年4月29日(水)~5月11日(月)

ベルギーロイヤルコレクション展


世界屈指の保存状態と言われるベルギー王立美術歴史博物館とベルギー王立図書館の浮世絵コレクションが里帰り中。浮世絵のぬれぬれと美しい色彩が目の前に。
どれぐらい色鮮やかかというと、こちらのブログ「弐代目・青い日記帳」で、今回の展示品と大英博物館の所蔵品の比較をされていますので是非ご覧ください。
江戸の空気が甦る。

それにつけても国芳好きだ~。水滸伝の迫力も、金魚絵の可愛らしさも、寄せ絵の諧謔も、相馬の古内裏の奇想も、全部あわせて国芳でどこから切っても国芳で、好きだ~。

むだ書 歌川国芳「荷宝蔵壁のむだ書」

くいん。ベルギーの皆さん、大切に保存していてくれてありがとう。

高島屋を出て日本橋を渡り神田までぶらりひょん。
神田駅前でちょうど神田祭の鍛冶町一丁目と二丁目の神輿に遭遇。神輿が躍る。半纏も躍ってる。

チンチリレン

今日のお稽古は娘道成寺より「チンチリレンの合方」。



埋め込み無効なんでこちらのリンクから。

痺れる~。ラストの疾走感といったら、もうノリノリ。
チャンチャンチャンチャントチトチトチトチトトチチチツツテチチチチチテツツトン。早弾きに口三味線ついてゆけず。
チンチリレンに続く恋の手習い~のしっとりとした手拭いの踊りとのコントラストの妙にも溜め息。玉三郎の憂いたっぷりの表情にぞくり。

まだこの1/10のスピードでも覚束ないのですが、弾けるようになったらさぞ気持ちいいだろうなあと思うわけです。

ウミガメ

ある日の会話。

夫 小学生のときにさー同級生が家に遊びにきてさー
妻 うん
夫 そいつ俺ん家でウンコしやがって
妻 ウンコ?
夫 ウンコ。そいつがトイレに入ってるのしらなくてドア開けちゃってさー
妻 見たの?
夫 後ろからばっちり。人がウンコしてんの見るの初めてだからもうびっくり!
  肛門がびよーんて伸びてんだよ
妻 ウミガメの産卵みたい
夫 そうそうそんな感じ。で、そこから長ーいウンコがぶらさがっててさ
妻 ぎゃっ
夫 早く振れよって
妻 想像しちゃうからもうやめてー
夫 待って。今絵に描くから
妻 描かなくていいよ
夫 描いてちゃんと説明するから
妻 もう十分伝わってるから!描かなくていいから!!!

今後、ウミガメ産卵のニュースを聞くたびにこの話を思い出しそう…。
ウミガメさんごめんなさい。





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歌舞伎座さよなら公演 五月大歌舞伎 昼の部

*歌舞伎座 11:00~

 一、歌舞伎十八番の内 暫

 二、寿猩々 手習子

 三、盲長屋梅加賀鳶 
   序幕 二幕目 三幕目 大詰

 四、戻駕色相肩


久しぶりの歌舞伎座。見上げただけで胸が高鳴るのはいつものこと、来年はもうこの建物での五月公演はないんだと思いちょっぴりうるっときてしまった。

常磐津舞踊の戻駕。松緑、菊之助の踊りが楽しい。踊りの良し悪しは素人なんでわからないものの、動きの一つ一つが音によく乗っていてとても綺麗だし見ていて飽きない。舞踊劇って以前は全く興味がなかったのに。三味線の影響もあるのかしらん。

歌舞伎十八番の暫。頭の横に大きく張り出した車鬢に力強い隈取り、成田家の定紋を染め抜いた広げれば3~4mもあろうかという衣装と、いつ見てもすごい造形。海老蔵の権五郎は目ン玉ぎょんぎょろりでまさに錦絵そのもの。声がね…。いっそ喋らず動かずいてくれれば…。

暫


歌舞伎座の入り口にはカウントダウンの電光掲示板が設置されていた。あと362日。
権五郎が両腕を広げしばらく、しばらく~と止めてもダメ、なんだろうなあ。

パスティーシュ

パスティスとパスティーシュは語源が同じなんだそうだ。

文章を真似るというのは呼吸を真似るようなものだと思う。吸って、吐いて、吸って、吐いて。同じように呼吸をしているつもりでも、胸の鼓動が違う。息の匂いが違う。文章には書き手の生理がどうしようもなく表れる。

久世光彦の「一九三四年冬―乱歩」「百﨤先生 月を踏む」を読み返す。
“乱歩”の作中作「梔子姫」のぬめぬめと妖しくグロテスクなこと、乱歩以上に乱歩作品といって過言ではないだろう。“百﨤先生”の作中作「青髪」では、いかにも百﨤先生の作品に登場しそうな静かに狂った女がにじり寄る。

おそらくこれらの作中作がなくとも作品を成り立たせることはできたはずだ。そこを敢えて踏み込んだところに、作家久世光彦であると同時に演出家久世光彦である著者の遊び心がうかがえる。
そして乱歩の作品として、或いは百﨤先生の作品として作中作を読みながらも、しっかりと久世光彦の体臭を感じるのだ。

パスティスを舌先で舐めながら読むパスティーシュは甘く湿り気を帯びた老人の匂い。


一九三四年冬‐乱歩一九三四年冬‐乱歩
(1993/12)
久世 光彦



百﨤先生 月を踏む百﨤先生 月を踏む
(2006/04)
久世 光彦


パスティス

緑眩しい八十八夜。
あまり自宅で腰を据えて飲むことはないのだけれど、明日もお休みだし遠出する予定もないし喉も乾いたよと叫んでいるし、今夜はぐいっと飲りましょか。

つまみは簡単に用意できるものを。
前の晩パスタ用に作った野菜たっぷりのミートソースに、キドニービーンズとチリパウダーとその辺に転がっている調味料を適当に加えちちんぷいと呪文を唱えれば、チリコンカルネ(もどき)に変身。

それからオイルサーディンにレモンをぎゅっとひと絞り。バジルとニンニクのみじん切り、パルメザンチーズ、パン粉を振りかけ、缶ごと火にかけぐっつぐつに。炙られたサーディンとニンニクの香ばしい匂いが漂ってきて、お先に一杯飲みたくなるのをぐっと我慢。

後は切るだけ。鯛のカルパッチョ、トマトとアボカドのサラダ、きゅうりと人参のスティックにニンニクのソース、フランスパンを添えて準備OK。

もどき料理に製造禁止となったアブサンの代替品として作られたパスティス(似せてつくるの意)で乾杯。乳白色の甘い歯磨き粉のような味と香り。
腰を据えて飲むどころかあっという間に酔っぱらい、沈没。癖になりそうな、撃沈。
 
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