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黒い奴らが寄ってくる

朝。
鳴き声がしまいかと仄かな期待を抱きつつ玄関のドアを開けると、通路のすみっこにうずくまるまっくろくろすけ。
ずいぶん姿が変わってしまって。逃げるそぶりもなく、身体をがしっと掴みなんなく捕獲成功。

しげる


我が家のゴッドファーザーにより命名「しげる」。
ただいま樹液ゼリーに顔をつっこんで、ごきげんな深夜のお食事タイムであります。

黒い仔猫に黒い甲虫。
次にわたしの前に現れるのはどんな黒い輩だろう。
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まいごのまいごの

ふみゃふみゃ喚く声に外に出てみれば、通路のすみっこにまっくろくろすけのような小さな毛の塊。思わず近寄ると、まっくろくろすけは人間様の歩けぬ高さをびゅっと渡り、エアコンの室外機の下に潜り込んでしまった。
ちゅちゅちゅちゅ舌を鳴らしたり、煮干しをちらつかせたり、優しく声をかけたりすれども、いよいよ警戒して縮こまる。

通路と室外機の間には三階分の吹き抜けがぼっかり口を開けている。ファイト一発飛び移ろうとして夫に止められた。
それならばと部屋の窓から手摺を乗り越え、マンション完成以降、人類未踏の室外機の横に降り立つ。足の裏がまっくろくろだ。
そろそろ手を伸ばす。もうすこし、もうすこし。
小さな毛の塊に触れそうになった瞬間、またもやまっくろくろすけは人間様の歩けぬ高さをびゅっと渡り、待ち構えていた夫の横をすりぬけて猛スピードで走っていった。唖然と見送った夫によると、途中で足をもつれさせ一度こてんと転んだらしい。愛いやつ。

その後しばらく、ふみゃふみゃ喚く声がどこからか続いていた。おかあさんおかあさんと母を呼ぶ声に聞こえて切なかった。
残るは自分の足跡と、仔猫の微かな柔毛の感触。

足あと

共鳴

待ちきれなくて you tube の海へ。
身体の奥で共鳴するような低音にいよいよ磨きがかかってセクシー。
相変わらず上半身裸っていうのがらしくて笑っちゃう。
イギーは歌だ。
夢の中の「ラストダンスはわたしに」も最高だった。

これがイギーの死に向かう前戯。




King Of The Dogs / Iggy Pop (Live at France Inter, 2009)

前戯

「くだらないロックや下手クソなギターはもう聴き飽きた。疲れたんだよ!」

イギー・ポップの新作『プレリミネール』は仏語で前戯の意味だそう。
挑発的な文句と変化し続けるイギーに何度目かの欲情をして、今夜お前を買ってやるぜ!とAmazonに注文。が、届いた箱を開けるとこんな状態。

プレリミネール1  プレリミネール2


チェンジお願いします。
外装箱は異常がないので不良品をそのまま送ってきた模様。
ああ早く聞きたいのに。焦らさないでほしいのに。
すでに前戯は始まっている?

Go to Hell

勢いついて落語「地獄八景亡者戯」を聞いたり、風太郎の「神曲崩壊」を読んだり。
楽しい地獄めぐりの締めくくりはこれ。
おやすみなさい。明日は地獄の月曜日。





Go to Hell / Nina Simone

地獄の門をくぐり

倶に天を戴かずとはよく言ったもので、同じ空の下にいると思うだけで疎ましい。
ならば地獄に落としてしまえ。
苦しむがいい。苦しむがいい。
最も重い罪は「裏切り」だ。未来永劫氷漬けで苦しむがいい。
正義と良心の名を借りた壮大なる復讐譚。

ダンテが順風満帆な人生をおくったなら、この叙事詩は書かれなかったろう。
ベアトリーチェがぼってり太ったイタリアのおばちゃんになっていたなら、この神聖喜劇は生まれなかったろう。
地獄の階層は生きた証の裏返し。麗しき思い出は光り輝く天上に追いやってしまえ。


私怨ですよ。ええ、私怨です。


神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)
(2008/11/04)
ダンテ


女殺油地獄

歌舞伎座さよなら公演 六月大歌舞伎 昼の部

*歌舞伎座  11:00~

 一、正札附根元草摺
 二、双蝶々曲輪日記
 三、蝶の道行
 四、女殺油地獄

女殺油地獄


若さというのは愚かしい。しどけなく柱にもたれかかり、人の忠告にふてくされ、頭にあるのは己のことばかり。幼稚な了見のまま男の冥利だ男が立たないだ、お前が言うのは百年経ってもまだ早いようなことを口にし出すと、後はお定まりの転落の道。そんな放蕩息子与兵衛を、片岡仁左衛門一世一代にて相勤め申し候。

借金まみれの行き着く先は女殺油地獄。
与兵衛の気持ちの動きと身体の動きがぴたりと合い、こちらの心に実に自然に入ってくる。
不義になって貸してくだされとお吉ににじりよる腰のくねり。借金を断られ次第に細く鋭くなっていく目の光。殺して金を奪うしかないと脇差しを抜いたものの斬り掛かれない逡巡と怯え。そして、油まみれ血まみれになりお吉を追い回す血に酔ったかのような喘ぎ。

まばたきをするのも忘れて見入った真っ正面花道を、手足の震えをようやく止めた与兵衛が重い足音で歩んでいった。この先が与兵衛、本当の生き地獄だろう。

それにしても、油の一字がぬるぬると、薄気味悪くもなまめかしくまとわりついてはなれないこの外題の、なんと凄艶なこと。
試しに油を抜いてごらんなさい。女殺地獄。途端にありきたりで健全な見世物になってしまうから。

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君は今駒形あたりどぜう鍋

家族でどぜう鍋を囲む冬の夜。
やっぱりあれですか。お義父さんも若い頃は吉原の行き帰りにどぜう食べたんですか。
店に案内してくれた舅に尋ねると知らぬ顔の半兵衛さん。…行ったな、半兵衛。
牛蒡のささがきと葱をたっぷり盛ったどぜう鍋が、くつくつ音をたてて煮え上がり。
にぎやかな鍋の音に遮られ、声が届かなかったことにしときましょうか。

梅雨が明け本格的な暑さが到来する頃が、どぜうの一番美味しい季節だそうです。
雨がやんだら駒形あたりに繰り出しませんか。


駒形どぜう噺 (小学館文庫)駒形どぜう噺 (小学館文庫)
(1999/10)
五代目越後屋助七


鏡の中

NINAGAWA十二夜

*新橋演舞場  11:30~
 十二夜公式サイト


幕が開くと全面の鏡が客席をうつしだす。驚きの声があがると同時に舞台は満開の桜。鏡の外から内側へ、声は感嘆の吐息へと変わる。縦糸横糸絡まった恋のとりかへばや物語の始まりだ。

一昨年の歌舞伎座公演に比べると展開が早くなりドラマがわかりやすくなった反面、お気に入りのシーンまで短縮されてしまった。むむむ。

例えば男に化けた琵琶姫と、琵琶姫が密かに慕う左大臣のやり取り。男性が女性を演じる女形。その女形が芝居の中で男へ姿を変え、若衆姿でありながら恋する殿御の前ではつい女に戻ってしまうという二重三重の構造が面白く、ボリュームのつまみを上げ下げするように男と女を往来する菊之助がよかったのに、今回は随分あっさりとした印象。
或いは亀治郎演じる麻阿の匍匐前進。移動距離が短い。どうせなら舞台の端から端までずずずりっとたっぷり願いたい。だってこの匍匐前進、大好きなんだもん。
テキーラ!もなくなっていたなあ。
わたしの目にとまるのはいつも幹より枝葉なのか。むむむ。

風景は次々と変わる。荒れ狂う嵐の大海原、月夜の青い光、白百合の原を渡る赤い橋。本当に美しく幻想的で、なんて綺麗なんだろうと胸がふくれ上がり悲しくもない場面で涙がにじんで困った。どこにいても人間という生き物は変わらないんだなと思ったらくつくつおかしくなってまた困った。

男と女、嘘と誠、夢と現実、東と西、シェークスピアと歌舞伎…。鏡に浮かび上がりくるりくるりと反転する表裏一体の二つの世界二つの顔。
鏡にうつった自分の姿を見て笑っている。

世界中が雨に

関東地方も梅雨入りしたそうです。
そちらも雨ですか。こちらも雨ですか。山も雨ですか。海も雨ですか。空も雨ですか。月も雨ですか。
雨音を子守唄に眠る夜が増えることでしょう。
勘違いばっかりのお星様なら飴を降らせてくれるでしょう。


ジョージアの雨の夜。
濡れそぼる街を華麗に歌い上げるブルック・ベントンも捨てがたいですが、今宵は、トニー・ジョー・ホワイトの乾いた呟きが沁み入ります。雨垂れのようにじわり沁み通ります。





Rainy Night in Georgia / Tony Joe White

「4月から広島の住民となっております。こちら酒処西条の近くとあって、酒には不自由しません。めくるめく蔵元の数々、秋には「酒祭り」もあるという日本酒の街です―」

電子便りと同時に届いた桐箱入り純米大吟醸「賀茂鶴 大吟峰」。日本各地の酒を知っている彼女の見立てに間違いがあろうはずがない。せっかくだもの。美味しくいただかねばと刺身を誂え、賀茂鶴を青いビードロのぐい呑みに注ぐ。

出会ってから二十年。しっかりものの彼女に思えば世話になりっぱなし迷惑のかけ通し。
大体最初の待ち合わせの時から一時間も遅刻したのに始まり、引っ越し先が見つからなかったとき酔っ払って階段のてっぺんから転がり落ちたとき部屋に閉じこもり学校に行けなくなったとき。ダメダメなわたしをどれだけ彼女が支えてくれたことか。
その十分の一も百分の一もお返しができていないのにまたこんないいものを送ってくれるとは、ああなんて有難いことよ申し訳ないことよ美味しいことよ。鶴が羽ばたくようにふわっと舞い上がるふくよかな味にメートルが上がりへべれけ鶴の千鳥足。

わたしに誇れるものはあまりないけれど、あなたという友がいることは自慢だよ。この青いビードロのぐい呑みはあなたと九州一周したとき長崎で見つけたものだよ。

今彼女が傍にいたら好きだと叫んで押し倒してしまいそうだ。そしてもう一盃。鶴の嘴で。

もう一息

携帯を携帯しなくなってそろそろ三月。
すこぶる快適。すこぶる狼煙。
困ったことと言えば、月曜はいつも、梅と蜜柑の国からキク兄の怒声が飛んでくることぐらい。

まだ携帯買うとらんのかっ!携帯持たんのやったら土日も仕事に出てこんかいっ!

月曜の仕事の用件でも、イラチなキク兄は週明けを待てないご様子。
ヘーヘーホーホー聞き流していたら、あれあれなんだか風向きが。

いつになったら携帯買うん?聞きたいことあんのに困るんよ。

「ほんなら買うて~」頼んでみると、なんで俺が買わなあかんのじゃっ!と怒られた。
首をすくめてヘーヘーホーホー聞き流していたら、またまたどうした風向きが。

お願いやから携帯もってくれへん?一万円出したってもいいわ。頼むでホンマ。

「ほんならiPhone~」強請ってみると、おじいちゃんが持つようなんで十分じゃボケッ!と怒られた。
ベロを出し出しヘーヘーホーホー聞き流していたら、そのうち梅と蜜柑の国からiPhoneが届かない、よねえ。

そろそろ文明世界へ戻りましょうかどうしましょうか。
もうすぐiPhone新型発表…。

Tシャツ到着

注文していたTシャツとトートバッグが届きました。

トート


身長157cmのモデルさんはサイズ160で結構ゆったりめ。水色の鼻息?がよく映えます。
トートは無漂泊のキャンバス地。底マチがあるので毎日の買い物に重宝しそう。
着倒し使い倒します!


「泰山/TAIZAN」×「プロレス昭和異人伝」のコラボレーションTシャツ

 
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