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砂紋

こぼれ落ちる砂の感触が好きだ。ぎゅうと握りしめて手の中に残そうとしても、さらさらさらさら逃げていく様に、砂の静かな意志を感じる。

流れる手つきが産んだ物語は鮮烈な印象だけを残して消えていった。美しく儚く力強い砂の瞬きに、わたしは魅了されるのだ。









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ヒモノスキー

いただきものの玄海・唐津の干物があったので、お米を浸漬させて、その間にお出汁をとって、小松菜を茹でて、かぼちゃを胡麻和えにして、大根すりおろして、ごはん鍋を火にかけると同時にお味噌汁を作り始めて、蒸らしに入ったら干物を焼いて、身側は5~6分、皮は1~2分、脂が垂れて網がじじっと音をたて皮に焦げ目がついたらお味噌汁を仕上げ、炊きたてのごはんをお茶碗によそって、これも焼きたての干物に箸を入れ、熱々のごはんと一緒にはふはふ口にいれると唾液がそこらじゅうからじゅぅわぅわーっ。
シミュレーションも完璧に家路に着けば、「えー、魚食べるのめんどくさい」の一言で全てが脆くも崩れ去ったのは昨夜のこと。

一日経っても干物。口と胃袋が干物。普通の焼き魚もいいけれど、風と塩で旨味がとじこめられた干物のおいしさは格別よね。干物食べないとおさまんない。小松菜もかぼちゃもお味噌汁もどうでもいい。夕飯は干物三昧に決めた。干物干物干物。

ごはんを炊いて鯵の干物を焼く。熱々のごはんと一緒にはふはふ口にいれる。唾液じゅぅわぅわーっ。小ぶりの鯵はあっという間に頭と骨だけになった。
かますの干物を焼く。中骨に沿って表面がちょっと固くなった部分がありましょう。あれをぺりぺりぺりときれいにはがして食べるのが干物っ食いの醍醐味ですよ。うま。
鯖の干物を焼く。脂がもうたまらん。唾液増量。かぼすを軽く絞る。唾液さらに倍。ごはんもおかわりしてしまったよ(滅多にない)。

満腹満足、さすがに息が魚くさい。今夜は干物になろう。干物になって風と塩で凝縮されてゆらゆら揺れるのだ。

ゼロ

いかにゼロが生まれたか、いかにゼロが神を脅かしたか、いかにゼロが勝利したか、いかにゼロが世界を崩壊させるのか。
無にして無限。なんにもないものがすべてを飲み込む。
ゼロで割れ。ゼロで割れ。そうすればウィンストン・チャーチルがニンジンであることも証明可能だ!

本書で紹介されているエピソードを一つ。
ピタゴラスの定理で知られるピュタゴラスは豆を忌み嫌っていて(豆は食べるとお腹が張るし形が生殖器に似ているから!)、豆のために命を落とした。暴徒に襲われて豆畑に追いつめられ、豆畑を横切るくらいなら殺された方がましだと言ってのどをかっ切られたそうだ。
禁忌の前で死ぬぐらいなら食べてみればよかったのに。ピュタゴラスがゼロを忌み嫌わず受け入れていれば、ゼロの歴史はどのように変わっただろう。


異端の数ゼロ 数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念 (ハヤカワ文庫NF 数理を愉しむシリーズ)異端の数ゼロ 数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念 (ハヤカワ文庫NF 数理を愉しむシリーズ)
(2009/05/05)
チャールズ・サイフェ


有朋自遠方来 不亦楽

濃密な舞台の後、誘ってくれた友と点心&紹興酒。
いつ以来の久しぶりか思い出せないくらい久しぶりなのに、たちまち時を越えられるのが古い友達のいいところ。
大根餅に青菜炒めに店のおばちゃんの迫力に負けて注文してしまった中身がよくわからない細長い蒸餃子なんぞ(旨かった!)をぱくつきながら、女二人くっちゃべる。宮崎弁でくっちゃべりまくる。
現役国語教師ならではの彼女の『ザ・ダイバー』評が面白い。北村有起哉のしなやかな動きがきれいで想像以上に素敵だったねと意見が一致。

教え子の話をするときの彼女の表情ったら!こんな先生にめぐりあっていれば、わたしの高校生活ももう少し豊かなものになったのにと思わせる頼もしい顔。生徒たちにも慕われているんだろうなあ。卒業生が度々遊びにくるそうな。

彼女の教え子に比べ、嗚呼、我々の清々しいまでの愛校心のなさよ(笑
愛校心は欠片もなくともクラスメイトは懐かしいもので、次々突撃生電話をかけるヨッパライ二人。
久しぶりやねえ。元気しちょった?うん元気よ。カノちゃんってこんな声やったかあ。モコちゃんは3人の子のおかあさんねえ。カトメにもらったタクラマカン砂漠の砂、今も大事に持っちょるよ。

故郷の言葉で思いっきり喋れるのってありがたい。20年前のあだ名で呼ばれるのがくすぐったい。ありがとうありがとう。20年分のありがとう。嬉しくなって、帰りの山手線の中で彼女にぎゅっと抱きついた。

時

潜る

ザ・ダイバー

*東京芸術劇場小ホール1  19:00~

潜る、潜る、潜る。海中。子宮の奥深く。意識の下。魂の底。
女。男。母。子。面向不背の玉。宝を結ぶへその緒。
刻々と変わる表情。刻々と変わる舞台。刻々と変わる自我。
潜る。沈む。もがく。溺れる。呼吸ができない。
浮かびあがれるのか。浮かばれるのか。

男なんて絶滅してしまえと思うことが、時々ある。
人間も細胞分裂できればいいのに。

今夜は自分の血の匂いが鼻につく。
生々しさを露にしながら尚、舞台を一貫する静謐な透明感が印象的なだけに。
それが物語のリアリティであり、わたしの生理に迫ってくる。

大竹しのぶは化物。

華氏99度

熱が出た。寝込むほどではないが卵をかえせるぐらいの微熱。
せっかくの休みなんだから楽しいことを考えようとしても、ぼんやりぬるい頭では楽しいことなぞ何もおもいつかない。いっそ嫌いなものを思い浮かべて腹立たしさにしゃっきりするかと、指折り数える。
納豆、蛇、血液型性格診断、楽曲という単語、自分のことを棚に上げる奴、泣ける!という宣伝文句、下手な言い訳、Every Little Thingのギターの鼻の下、アイデン&ティティ、、、
あと一つ、指はもう一本残っているのにあと一つ出てこない。なにかないかなにかないか。10個まとめてこの世から消してやる。熱があがってきたのかそんな神の領域に踏み込もうとしている。神様なんて意地悪で強欲で偏狭でヤな奴だ。そうだ、10番目は神様にしよう。消えてしまえ消えてしまえみんなみんな消えてしまえ。今日はわたしが神になる体温だ。そうしてわたしの夏休みを取り戻すのだ。

夕

オールガチ

 「おまえさんはどうやら、売れっ子のコールガールのようだな」
 「そうよ。あなたもきっと、売れっ子の大司教ね」
 「ここだけの話だが、辞めようかと思っておる」
 「なんで?」
 「もう信仰心に自信が持てなくてな」
 ノーラが肩をすくめる。「ふりをすればいい」
 「ふりをする?」
 「簡単よ。わたしはいつもやってる」



大地震後の瓦礫と呻き声と死臭の中で交わされる、戦士の気風を漂わせた売春婦と神を失った神父との会話。
ここには、かなえられなくてはならない望みが、たくさんある。
そのためには、ふりをすればいい。


よくオールガチと言われます。すみません。わたしの仮面は薄く、他人の仮面を見るとひっぺがしたくなる性分なんです。
そろそろ戦い方を覚えなければ。おまえは何をとるのかと突きつけられてる気がします。


犬の力 上 (角川文庫)犬の力 上 (角川文庫)
(2009/08/25)
ドン・ウィンズロウ


犬の力 下 (角川文庫)犬の力 下 (角川文庫)
(2009/08/25)
ドン・ウィンズロウ

まだらぼけを手裏剣で吹き飛ばせるか

今月は風太郎の当たり月。

NHKアーカイブス 「異端の哀歓~山田風太郎と中島らも~」
NHK BS2 9月10日(木)午後6:00~6:40 
http://www.nhk.or.jp/archives/kuradashi/thu/index.html

CINEMA★忍法帖 疾風怒濤の忍術大合戦
阿佐ヶ谷ラピュタ 9月6日(日)~10月17日(土)
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/ninpou/


最近まだらぼけ進行中で、お風呂の最中にシャンプーしたかしてないか自分でわからなくなる有様なので、忘れないようにしなきゃ(銀座松屋の『赤塚不二夫展』は今日が最終日だった!ああダメだ…)

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アマゾンで「山田風太郎」で検索したら、なぜか清水義範の『身もフタもない日本文学史 』がひっかかり。紹介文を読むとこれがなかなか面白そう。
 ・「源氏物語」の世界文学史上稀な文体はなぜ生まれたのか
 ・短歌のやりとりはメールである
 ・なぜ芭蕉は田舎の悪口を書くのか
 ・近代文学者は自分にしか興味がない
 ・江戸川乱歩の苦悩、福島正実のこだわり
などなど。
エッセイは自慢話だ、なんて目次を眺めるだけでうなずいてしまう。

ちょっと昔をのぞいてみたら

明日より、我が家の絵描きがギャラリーコピスさんの企画展に参加することになりました。


「昭和でSHOW」~ちょっとレトロになった昭和をアートに~
 「ちょっと昔」になったなつかしの昭和。レトロ、オールウェイズ・・・。
  あの、昭和浪漫を作品に

  2009年9月6日(日)~9月12日(土)11:00~19:00
  9月8日(火)休廊 (初日は13時より/最終日は17時まで)
  http://www.g-kopis.com/exhibition/2009/0906_showa.html

  貸しギャラリー・レンタルスペース 「アーツ&クラフツギャラリー コピス -kopis-」
  http://www.g-kopis.com/index.html


窓を開けているとひんやりとした夜風と虫の声が流れてくるようになりました。もう秋ですね。
深川あたりをお散歩ついでに、ちょっとのぞいていきませんか。

マヨイナサイ

カブトムシ部屋に妹滞在中。虫より気ままな妹ちゃんは、あっちふらふら、こっちふらふら、今日も帰ってくるのかこないのか。

以前は大口開けてノドチンコをおひさまにさらしてうわーんうわーんと泣くのが得意だった妹が、唇噛みしめ涙をこぼすまいと我慢している姿を見ると、結構つらいのです姉も。
まあ、ゆっくりしていきなさい。いずれは結論出さなきゃならないんだし。

なんにも言わずに置いてくれてる夫に感謝。
 
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