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祈りの形

特別展「仏像 一木にこめられた祈り」

*東京国立博物館 平成館
 平成18年10月3日(火)~12月3日(日)

仏像一木


木の国、日本。
木を崇め、木に託し、一本の木から祈りを込めて造り出された仏像が一堂に会した様は、まさに壮観だった。

問いたげな眉と腰のカーブが優美な十一面観音菩薩立像。花壺に吸い込まれる虫のように、引き寄せられていく。斜め後ろから見た立ち姿がなんとも悩ましげ。押し倒したいほど、嗚呼。これ以上近付くと長い腕が絡みついてきそうだ。

その他にも、いろんな形いろんな表情の仏さん。かっと見開いた目玉や一本線の目。同じ丸太から造られた天へと伸びる三体の像。まあるいまあるい微笑仏。和尚さんが自分の顔の皮を剥ぐと、中から観音様の顔。
一目だけでもと集まった大勢の人々がいて、会場は雑多な音にあふれていたが、不思議と周囲のものが消えてなくなったような透明な気分でしばし。

仏さんたちはどうだったろう。 長い年月、静かに幾重もの祈りを聞いて過ごしてきたであろう仏像たち。今ごろ真っ暗な博物館の中で、住み慣れたお寺へ帰るのを心待ちにしているのかもしれない。

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