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デンジャラス×ミステリアス

■三遊亭白鳥×柳家喬太郎二人会

今夜のテーマは「ワル」。

まずはミステリアス喬太郎。 牡丹灯籠「本郷刀屋~飯島討ち」。
酔った浪人者に言いがかりをつけられても、ぐっとこらえる様。
押さえていた怒りが、紋服に痰を吐きかけられたことで一挙にこみ上げ酔漢を袈裟斬りにする流れ。
また孝助にわざと討たれた平左衛門が、自分が父の仇であることを告げ孝助を逃がす場面。
その緊迫感たるや。会場の空気が見えない一点に向かってしゅうっと吸い込まれていき、真空状態になったかのよう。そして、会場中を息もつけなくしておいて、張りつめた緊迫感をふっと
やわらげるタイミングの絶妙さ。
緊張と緩和。噺に、喬太郎に、引き込まれずにはいられない。

仲入り後はゲストのナギプロ・パーティ。言葉やシチュエーションの
たたみかけの面白さ。小さなひずみがだんだん大きくなっていく。
ね、アダチさん。

デンジャラス白鳥は、大師匠円生も得意とした「死神」。さすがご一門って、普通の「死神」になるわけがない。
いきなり「サチコ・・・」で始まり、病人を治す呪文は「ミーちゃんケイちゃん叶姉妹、おっぱいムチムチ見ちゃいや~ん」。
元の噺と大きく違うのが共犯者の存在。犯罪の陰に女あり。
白鳥の女性観が垣間見えたような気も。

いつも着地点の見えないラストは、創世記からキリストの誕生へと新ダ・ヴィンチ・コードが展開。以前聴いた白鳥の落語で「舟徳」と「十戒」が融合したものがあったが、それをはるかに凌ぐスケールのでかさ。
大風呂敷をひろげているようで緻密な伏線がはってあったり、変化球や悪球ばかりと思っていたら真ん中ずばりのストレートがきたり。
緊張感のかけらもないが、白鳥の落語は実に油断がならない。
それでいて大笑いさせられる、希有な存在。

二人のつくりだす世界にすっかり翻弄され、酔いつぶれてしまったよ。


*練馬文化センター  19:00~

 柳家喬太郎「牡丹灯籠-本郷刀屋~飯島討ち」
  ~仲入り~
 ナギプロ・パーティ
 三遊亭白鳥「死神~新ダ・ヴィンチ・コード」

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