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「大宮!」と私は叫んだ。「そんなところにいたのか」
「妓が日本語を知らないんだ。鍵をあけそうになったから、ここへ這い上がったんです。ここからは全部の部屋が見えますよ。中尉殿も、班長殿も、上の方を見なかった。人間てそういうものですかね」
 私は、そんなことはない、と思った。空を、雲を、夕映えを、私はずいぶん好きで、眺めたものであった。妓がけらけらと笑い出した。


 ―『兵隊やくざ 貴三郎一代』有馬頼義

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