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おともだちパンチ

幼いときからの癖というのはなかなか治らないもので。
ふと気付くと、両手をぎゅぎゅっと握りしめていることがある。親指をほかの4本の指で巻き込むようにして。親指を外気に触れさせたら最後、世界が崩壊してしまうとばかりに、4本の指の奥深くもぐりこませ、硬く硬く。

ところが同じ形のこの拳が黒髪の乙女にかかると、美しく調和のある人生の象徴、おともだちパンチに姿を変える。
わたしが堤防の決壊を防いだオランダの少年ばりに世界をこの手でぎゅぎゅっと守っている間、片手に達磨、片手にリンゴあめ、唇に偽電気ブラン、背中に緋鯉の黒髪の乙女は、豆大福のようなおともだちパンチを世界にそしてこんにゃくにお見舞いして回っている。

パンドラの箱のような我が拳と、黒髪の乙女の愛に満ちたおともだちパンチ。
この違いはどこからくるのか。そうだきっとお祈りのせいであろう。
黒髪の乙女のお祈りは「なむなむ!」で、わたしのおまじないは「ちゅっちゅらるっちゅっちゅ!」だ。
「ちゅっちゅらるっちゅっちゅ!」と言うときの唇の形がいけないのかもしれない。
明日から「ちゅっちゅらるっちゅっちゅ!」をやめ「なむなむ!」と唱えれば、古本市の神様も風邪の神様もにっこり微笑み、全知全能の御都合主義がわたしに降り注ぐに違いない。

諸君、異論があるか。 あればことごとく却下だ。


夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
(2008/12/25)
森見 登美彦


Comment

No title

異論、あります!
黒髪の乙女との違い、あまり感じられないのですよ、北沢方面の公式見解としては。
ぜひ、なむなむ生きてくださいませな。
えっ、却下?w

Re: No title

でもでも、黒髪の乙女の探し求めている本は「ラ・タ・タ・タム」で、わたしが探し求めている本は「ピグルウィグルおばさん」なのです。
黒髪の乙女が演じるプリンセスのお相手は偏屈王で、わたしが演じたプリンセスのお相手はネフェルカプタハなのです。
机の引き出しにはビスコを常備していますが、小麦胚芽入りです。乳酸菌が1億個!
数えたやつ出てこい。

以上により、却下!

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