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カフェーパウリスタ

夜の銀座、ぽつぽつ落ちだした雨に暫しの宿り。
1909年創業のカフェーパウリスタに飛び込む。
現在の場所での営業は1970年からだそうだけど、大正時代のキャッチコピー「鬼の如く黒く 戀の如く甘く 地獄の如く熱きコーヒー」は今も健在。

周りのソファでは仕事帰りのおじさまや出勤前のおねえさまがコーヒー&シガレッツ。
紫煙とコーヒーの香りが入り混じる喫茶店が次第に姿を消していく中、ここは貴重な空間なのだろう。
砂糖は入れず、人生の如くほろ苦いコーヒーで一服。


パウリスタ1


先日、たまたま見た「なんでも鑑定団」で長谷川利行という画家を知った。
独学で絵を学び、二科展などで入賞するも画壇からは認められず、貧乏で、酒浸りで、著名人宅に押しかけては頼みもしない肖像画を押し売りし、飲み屋で隣り合わせた人にマッチ箱の裏に描いた絵を売りつけてはわずかな金を酒に替えた。
ところかまわず画材を拡げ、貪るように絵を描き、俺に絵を描かせろと喚きながら野垂れ死にしたという。

昭和も初め、飲んだくれの間借り人が部屋の賃料を払えず置いていった一枚の絵。それが長谷川利行が描いた「カフェーパウリスタ」。
押入れの奥深く、何十年もネズミと同居していたためすっかり薄汚れてしまっていたけれど、文学者や演劇人、モボモガが足繁く通った華やかなりしカフェーの往時がうかがえる。
五銭のコーヒー、五銭のドーナツ、五銭で鳴り出すオルゴール。
長谷川利行も地獄の如く熱きコーヒーに舌を焦がしたことがあったのかもしれない。コーヒー代の代わりにマッチ箱の裏に絵を描いて置いていくことも。


パウリスタ2


銀ブラ(銀座でブラジルコーヒー)証明書、貰えます。

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