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古いアルバムの重さ

増え続ける本の整理をした。
今回は、これまでにも幾度か処分しようとしてはできなかったシリーズものを中心に。

慣れ親しんだシリーズというのはまるで昔からの知り合いのよう。近況報告を聞くように新作を読み、古いアルバムを眺めるようにこれまでの作品を読み返す。安心感と懐かしさ。未知の世界に接する新鮮な喜びはないものの、それはそれで読書の一つの愉しみだ。

本棚の前に立つ。様々なシリーズの様々な登場人物たちが並ぶ。頑固で口の悪いヤモメの私立探偵、大川端の旅籠に集まる心優しい人々、ヒゲ高々と王者の風格漂わせたシャム猫。手に取りながら最後にもう一度読み返そうかという思いが頭の片隅に浮かぶ。いけないいけない。未練がましいのがわたしの悪いところだ。そうすればまた手放せなくなってしまうのに。

一冊一冊ダンボールに詰めていく。一冊一冊が彼らのアルバム。同時にわたしのアルバム、わたしの歴史でもある。手元になくなってもそれは変わることはない。いつでも思い出せばいい。そして本屋に行けばまた近況報告が聞けるだろう。
ダンボールの蓋を閉じた。重みで箱の底が抜けそうだ。

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