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おけらけら

欲の皮の突っ張らかったやつらを書かせたら、黒川博行はホント最高だ。
疫病神シリーズの第四弾『 螻蛄』。金筋の極道桑原と半堅気の建設コンサルタント二宮の、腐れ縁コンビの今度のシノギは、生臭坊主がお相手。ありがたーい絵巻物をめぐって、金の亡者どもが騙し騙されどつきどつかれ、西へ東へ大奔走。

ところが、ボロい話というのはそううまくはいかないもの。腹を刺されたり井戸に埋められそうになったり、ボコボコにされた割には収支はとんとん。ご愛嬌というか、ちょっぴり気の毒というか(笑)
ギャンブル好きの著者だけに、博打の流儀が反映されているのだろう。色川武大いうところの“9勝6敗”のセオリー。世の中はバランス、人生は帳尻が合うようにできている。

それにしても桑原の大阪弁は伝染します。健さん映画を見て映画館から出てくる人が健さんになっているように、このシリーズを読むと桑原になってゴロまきたくなります。一作目『疫病神』の帯に載っていた桑原センセの大阪弁講座をおさらいしときましょう。

「こら、もういっぺんいうてみい」
(訳)すみません、もう一度言って下さい

「気障なせりふは懲役で習うたんかい」
(訳)その失礼な言葉は、受刑している間に覚えられたのですか?

「足元見ずに突っ張らかってたら、どぶ板を踏み抜くで」
(訳)今は調子がいいかもしれませんが、そのうちによくないことが
   起こるかもしれませんね

「殺すぞ。おどれら」
(訳)あなた方を殺したい気持ちになってきましたよ

ほうら、アイツをどつきまわしたくなってきた…!


螻蛄螻蛄
(2009/07)
黒川 博行

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