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こんな夢をみない

深く暗いところへ沈んでいた意識が次第にぷかりぷかり浮かびくる短い間の夢が、愛おしくてたまらない。わたしというちっぽけな人間のちっぽけな知覚からイメージがはみ出し、跋扈し、変容し、一瞬たりともとどまってくれず、贅沢にも観客は自分一人のみ。
なぜこんな夢を見ているのかはわからない。でもこのまま夢を見続けることはできないということはわかっている。だから、睫毛をもたげた途端に逃げてゆく夢のしっぽをつかまえて、壊れてゆく夢の欠片を拾いあつめて、言葉に変えようとする。言葉に変えて記憶に刻もうとする。それが難しい、難しい、難しい。

今朝の覚醒直前の夢。いや、夢はかき消え、残された言葉たち。

十字路、小学校の机、即興劇、電線に薄桃色のストールをかけて首吊りの練習をする男、地面を離れない足、おかっぱ、人に囲まれる不安、好きなプロレスラーを訊かれ長州力と答えた…

ほんとうにこんな夢だったろうか。なにかが足りないし、なにかが余計だし、とにかく違う違う、こんな夢じゃあなかった。これは言葉がつくった夢のまがいもの。

それでも捨てることもできず、今朝の夢というラベルをつけて引き出しにしまい、時々取り出しては、やっぱりこんな夢じゃあなかったと首を傾げるばかり。
明日の夢は逃がすまいぞと思うばかり。

しっぽ

Comment

詩人だあ

>睫毛をもたげた途端に逃げてゆく夢のしっぽを
>壊れてゆく夢の欠片を拾いあつめて、

これに季語をつけるといきなり俳句だったりして(*^^)v

Re: 詩人だあ

>しゅうげんさん

すっかりお返事が遅くなり申し訳ありません。
俳句を詠むのはさっぱりダメですが、読むのはとても好きで、句集を眺めては
17文字の簡潔な表現のなかに広がる豊かな世界に驚嘆するばかり。
わたしは文章力のなさを過剰な説明や修飾で補おうとする悪い癖があるので、
余計に俳句に惹かれるのかもしれません。



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