スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

土曜日の絵本

川崎苑子の「土曜日の絵本」という漫画が今も昔も大好きで、時々とりだしてはぱらぱら頁をめくっている。
がさつで喧嘩っ早いけれど根は心優しいミクちゃん、おしゃれでお調子者のミチルくん、しとやかな外見に芯の強さを秘めたかすみちゃん、のんびりしつつも頭の良さはぴかいちのへいちゃん。
四人の子供たちの物語を読み返すたびに、自分が子供のころの小さなできごとをひとつふたつと思い出す。

幼稚園へ行く途中、近所の家の庭からよくダックスフンドが飛び出してきて、ついつい遊んでは遅刻したこと。
青いワーゲンを見るといいことがある、黄色いワーゲンは要注意、赤いワーゲンだと悪いことが起きる、とワーゲンを見ては一喜一憂したこと。
堤防に生えている蛇いちごを恐る恐る口にしたこと。
お遊戯会の劇で主役のミツバチに選ばれたものの、黄色と黒のダンダラ模様の衣装が大いに不満、お花やちょうちょ役のひらひらした衣装がうらやましかったこと。
自転車でやってきた金髪の外国人に手を振ると、太陽のような笑顔で手を振りかえしてくれたこと。
友達に宝物(がらくた)の隠し場所を教えたら、その子が自分の大発見のように他の友達へ隠し場所を触れ回ってしまったこと。
冬の寒い朝、セキセイインコのチッチとサリーが籠の底で冷たくなっていたこと。
給食のおかずに付いていたソースが隣の子の白いブラウスに飛び散ってしまったこと。
近所の子供たちにヤマアラシと呼ばれていた船乗りのにいちゃんが、陸に戻るといつもハーシーのキスチョコをお土産にくれたこと。
おしりがいっぱい汗かいたと思いこんでいたのが、実はおねしょだったこと。
一面薄紫色の蓮華畑で転げまわり、怪我をすればよもぎを揉んで傷口に押しあてたこと。

大きな事件はなにもないけれど、平々凡々とした日常のその中で、楽しいことも悲しいことも何もかもが初めてで何もかもが冒険だった。そんな子供時代へつながる扉が、そうっと開く気がする。

「土曜日の絵本」という題名も好きだ。
半ドンが当たり前だったあのころ、土曜の午後は今よりもっときらきら輝いていた。
今よりもっと特別な時間だった。

Comment

なつかしい!

わたしも「土曜日の絵本」好きです!
ガラスの玉ねぎの話を思い出します。
と、いいつつストーリーはおぼろ気…
子どもたちのオデコがかわゆいのよね~

ヤマアラシさんがくれるハーシーのキスチョコは、とっときですね!

Re: なつかしい!

> R子ちゃま

きゃーうれしい!
まわりに知っている人がいなくて淋しい思いをしておりました。

> ガラスの玉ねぎの話を思い出します。
> と、いいつつストーリーはおぼろ気…

へいちゃんが大事にしていたちっちゃなガラスの玉ねぎをミクちゃんが壊してしまいます。
で、同じものをガラス屋さんのショーウインドウに見つけるんですが、
ガラス屋のおじさんはそれは売り物じゃないからとどうしても売ってくれない。
実はそのガラスの玉ねぎは…というお話。
きらきら光を反射するガラスの玉ねぎが欲しくなる一遍です。

ヤマアラシのにいちゃん、わたしが中学のときには、マイケルやジャーメインや
ジャクソンズや、ジャクソン関係ばかりレコード6~7枚買ってきてくれたなあ。
1枚選べと言われたんですが、選べなくて全部もらってしまいました。

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

-

管理人の承認後に表示されます
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。