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雪国たちきり

■第19回YEBISU亭

*恵比寿ガーデンプレイス ガーデンルーム  17:00~

 柳家初花・三遊亭王楽 なぞかけバトル
 柳家喬太郎・三遊亭白鳥・上妻宏光 コント
 柳家喬太郎「東京タワーラブストーリー」
 トークショー
  ~仲入り~
 三遊亭白鳥「雪国たちきり」


弥生3月最終日。
各寄席では余一会の特別興行が開かれ、あれも観たいやらこれも観たいやら。
別の会に行けばよかったかなあ、白鳥×喬太郎の組み合わせならこの先いくらでも機会があるだろうしなあ。
・・・なんていう気持ちで臨んだ本日のYEBISU亭。
結論から言うと、この会を選んで大正解!
意外なことに、白鳥の「たちきり」が本当に良かったのだ。

トークショーの最後に喬太郎が、トリは白鳥師匠が「たちきり」をやりますと言ったとき、会場がどよめいた。
たちきりなんて白鳥にやれるの?というクエスチョンマークが、おそらく全員の頭に浮かんでいたと思う。
さらに白鳥が、いつも古典落語をやるときはメチャクチャに壊すんだけど、今日はくずしません、宇宙人も出てきませんっと断言しても、どうせ白鳥のこと、違う噺になっちゃうんでしょとたかをくくっていた。

今宵の「たちきり」の舞台は白鳥の地元、新潟は高田という設定。
小糸は津軽から流れてきた若い芸者だ。
前半。丁稚の定吉の暴走ぶりはすっかり白鳥流で大いに沸かせる。
若旦那なんてビシバシ叩かれて耳から血がビューッと出て死んじゃうんですよ。
この辺りまでは、まだまだ前述の白鳥の言葉を信じていなかった。

ところが後半やられた。
百日目に蔵から出された若旦那が、雪解けでぬかるんだ道を小糸に会うため
こけつまろびつ駆け、白い足袋がみるみる汚れていく様が見える。
若旦那の想いが、白鳥のやや甲走った舌足らずな声で演じられると、とても素直に感じられる。

そして三味線。
小糸が、若旦那に会いたくて会いたくて、故郷の三味線の音色を聞かせたくて
聞かせたくて、線香一本たちきれるまでの間、ようやく会いにきてくれた若旦那のために鳴らした津軽三味線。
頭を垂れた白鳥の横で当代きっての三味線プレイヤー上妻宏光が、胸を掻きむしられるような調べを叩きだす。
なんて哀しく強い響き。なんて贅沢なたちきり。

会場がしんと静まりかえっていた。
噺が終わったときには、白鳥の本寸法の古典落語をもっと聞いてみたいと本気の拍手をおくった(後で後悔するかも)。

オープニングコントで登場した下座の白鳥ウメ婆さん(78歳)やトークショーについてもいろいろ書きたいけど、今日のところはこのへんで。

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